子ども教室にてtomo4 日前読了時間: 2分子どもたちが描く絵には、いつも驚かされます。色の選び方、線の強さ、ちょっとした塗り残しにまで、“その子らしさ”があふれています。教室では、「上手に描く」ことだけが目的ではありません。もちろん、技術も大切。でも、それと同じくらい、いや、それ以上に――""「感じる力」""や""「表現する勇気」""を育んでほしい。そう願いながら、日々子どもたちと向き合っています。絵を描く時間の中には、想像もしなかったような出来事がたくさんあります。「この色、友だちの服の色に似てる!」「昨日、空がこんな感じだったんだよ」そんな声を聞くたびに、子どもたちは日常の中で感じたことを、ちゃんと心に残し、自分の言葉で誰かに伝えようとしているんだと感じます。絵を通じて、たくさんの「出会い」が生まれます。モチーフとの出会い、色との出会い、そして一緒に描く仲間との出会い。その中で、子どもたちは小さな対話を重ねていきます。ときに笑い合い、ときに相手の描いた絵に刺激を受けて、自分も新しい色を使ってみたくなる。そんなふうに、互いを感じ合いながら、少しずつ世界を広げていきます。「絵を描く」という行為は、その子の“今”がぎゅっと詰まった時間です。だからこそ、この教室では、「うまく描けたかどうか」ではなく、「どれだけその子が自由に、楽しんで描けたか」を大切にしています。ここが、子どもたちにとって安心して“自分”を出せる場所であってほしい。そんな思いで、これからも一緒に絵を描いていきたいと思います。
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