色
父の着ている服は紺。
電車を待っている前のお兄さんの帽子は赤と白のニューエラ。
前から歩いてくるマダムの髪色は、綺麗な白髪に水色が混ざる。
見上げた空の色は、オレンジとピンクが混じり合っている。
今日の靴下の色は深めの紫。
目に映る色。
じゃあ心に映る色は?
日に日に色のついた眼鏡をかけているよう。
そうなると、どんなに綺麗な色も、くすんで見えてしまったり、眩し過ぎてしまい背けたり。
自分勝手な色を通して、相手を見てしまっていることもあって。
そのままの色を、そのままで見ること。
出来ているようで、とても難しいこと。
綺麗なものを見逃さないように、心はときどき磨いていたいのです。
tomo.
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